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はじめにルアーの使い分けについて


釣り場でルアーを選ぶ時、あなたは何を基準に使い分けているでしょうか?
ルアーの大きさでしょうか?シェイプでしょうか?
それともアクションでしょうか?色でしょうか?

雑誌などのメディアを見ていると「アピールが強い、弱い」でルアーをカテゴライズし、使い分けるのが当世のスタンダードなルアー選択のようです。

しかし、このルアー選択の方法は、ある前提に立たないと成り立ちません。

その前提とは「魚の居場所が特定できている事」です。
狭い野池や通い慣れた釣り場なら、魚の居場所は何となく分かります。
そういう時は「アピールが強い・弱い」でルアーを使い分けるところから始めれば、様々な展開を楽しめるでしょう。
ただ魚の居場所がよく分からない状態では、「アピールが強い・弱い」を試すよりも先に、やらなければならない事があります。

まず魚を探す事。
これが魚釣りの基本にして王道です。
では、魚を探す時に何を重要視するのか。

私はここ5年ほど、クランクベイトばかりを投げてきました。
その結果、釣り場について一匹目を釣るまでは、つまり魚がどこに居るのかを見つける段階では「スピードとレンジ(水深)の違い」が最も優先順位の高い「ルアー選択の基準」になりました。

平たく言えば、
同じ水深でワイドウォブルとタイトウィグルのルアーをローテーションするよりも、同じ水深で「ゆっくり巻くか、速く巻くか」を使い分けた方が、魚を見つけるのが早いという事です。

同じ水深でワイドウォブルとタイトウィグルのルアーをローテーションするよりも、同じアクションの1メートルダイバーと2メートルダイバーを使い分けた方が魚を見つけるのが早いという事です。

“どのレンジを、どのスピードで釣るか”

六度九分のルアー釣りのベースとなる考え方は「どのレンジを、どのスピードで釣るか」に集約されます。
言い換えれば、ルアーのアクションやカラーについては、魚を見つけた次の段階で考えるファクターと言えます。

では具体的に「スピードとレンジで使い分ける」とはどういう事でしょうか。
スピードについては、まずトップウォーターの釣りで考えてみます。

トップウォーターでスピードが「遅い」ルアーの代表と言えば虫系のルアーです。
虫系と呼ばれるルアーは、一ヶ所でシェイクし続けたり、ロングステイさせたりして魚を誘います。
またビッグベイトも、ステイやワンアクションといった、ゆっくりした動作で誘う事が多いため「遅いルアー」と言えます。
ここで誤解して欲しくないのですが、「遅いルアー」とはジャンルのことではありません。
そうではなく「ルアーを扱うスピード」の事です。
例えば同じペンシルベイトを使っていても、連続して首を振らせ続ければ移動するスピードは速くなります。 逆にポーズを長く取って時々首を振らせるように使えば、同じ距離を移動するのに掛かる時間は長くなり、必然的にルアーが移動するスピードは遅くなります。

しかし、先の話と矛盾するようですが、ルアーのジャンルによって適したスピードが異なるのも事実です。
例に出したペンシルベイトは扱えるスピードの幅が広いルアーですが、こういうルアーは実は稀です。
特にクランクベイトなどの「ただ巻き」で扱うルアーは、適正スピードの幅が狭いのが特徴です。
そしてその適正スピードは、ルアーのアクションと密接な関係にあります。

今月号のバサー(2010.12月号)にケビンバンダムがディープクランクを「速く巻く」という記事がありました。
ここでは、以前から主流であった「アクションが強い」ディープクランクは「ゆっくり巻く」事に向いているとあります。
しかしケビンバンダムは、あえて「アクションの弱い」ディープクランクを使うことで「速く巻く」釣りを実現させ、それが新しい点だとありました。

ここから読み取れるのは、アクションの強弱によってルアーを扱うスピードの範囲が変わると言う事実です。
このケースにおいてケビンバンダムは、ルアーをアクションで使い分けていると言うよりも、スピードで使い分けていると言ったほうが正確でしょう。

この記事からもう一つ読み取れるのは、巻き抵抗の大きなルアーは「ゆっくり扱う」ことに向き、巻き抵抗の小さなルアーは「速く扱う」ことに向いていると言う事です。

原則的にアクションの強いルアーは巻き抵抗が大きく、アクションの弱いルアーは巻き抵抗が小さくなります。
つまりアクションを変えているつもりでルアーを交換しても、気付かないうちにスピードも変化しているという分けです。

アクションとスピードが切り離して語ることのできない関係だということは、以上でご理解いただけたと思います。

私は先の文章にこう書きました。
平たく言えば、同じ水深でワイドウォブルとタイトウィグルのルアーをローテーションするよりも、同じ水深で「ゆっくり巻くか、速く巻くか」を使い分けた方が、魚を見つけるのが早いという事です。
この2項がほとんど同じことを言っているのは、もうお分かりだと思います。

ではなぜ、わざわざ言い直したのか。
それは、
「ルアーのスピードを変える事で、結果的にアクションが変わった」
という順序で捉えた方が、ルアーローテーションに曖昧さがなくなるからです。


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